フィンランド北欧デザイン視察 ③
フィンランドにある市営住宅街を視察しました。
ここの建物は築100年近くのものが多く、常にリフォームして使い続けているそうです。
市営住宅のリフォーム現場を視察。
築100年になると日本のリフォーム同様、断熱材の改修や湿気などで腐ってきている内壁や床を一度解体して、遣り替えするそうです。
ただし、日本と違うのは外観(外壁の素材や色)を変えることができないとのこと。前述したように街並みを重視するフィンランドでは外壁は張替せず、常に塗装しながら使い続けているそうです。外壁は100年ということになります。日本とは大違いですね。
床、土台を解体した状態を見学させていただきました。束と大引き。勾配がついている土地なので基礎も深いです。フィンランドは地震がない国なので、このような束でも大丈夫なんでしょうね。
リフォーム後の内装。市営住宅と言えどもかっこいいですね。
床材は新しく無垢材に塗装で仕上げていました。ただし、内装ドアは100年前のものをずっと使い続けているそうです。傷やへこみも味のひとつと考えるそう。
市営住宅の視察を終えて感じたこと…やはりスクラップ&ビルドが当たり前の日本はアメリカナイズされているんだと感じました。モノを使い続けることの大切さ…。今の北欧から学べるのではないでしょうか。
その後、学童施設をお邪魔しました。
肖像権が厳しいフィンランド。子供たちの様子を撮ることはできませんでしたが、気温が0℃にも関わらず、施設内の公園で元気に走り回っていました。冬場、日照時間が短いフィンランドでは、できるだけ外で遊ぶよう指導しているそうです。
ここにもやまもくtanosieにある子ども用キッチンがありました。
何もかもがおしゃれですね!
TRETTIOで採用しているルイス・ポールセンの照明器具。
意外だったのは、あちこち日本のものが置いてありました。こけし人形や扇子、ちょうちんの照明など…。フィンランド人は日本人に対してとても好意的。文化や歴史に似ているところがあると共感を持ってくれているそうです。
学童施設の見学を終え、バスに向かっているとレンタル自転車がありました。30分、1週間、年間パスポートがあるそうです。ヘルシンキ市も、車ではなくレンタルバイクをいたるところに設置してCo2削減の努力しているとのことです。
そしてフィンランドと言えば「マリメッコ」。次回はマリメッコヘルシンキ旗艦店でのお話しです。
続く…。