株式会社やまもく

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フィンランド北欧デザイン視察 ⑤

次に訪問したのは北欧建築の巨匠、アルヴァ・アアルトの元事務所を訪問しました。

案内してくれたスタッフさんの日本語がとても上手で驚きました。

アアルトが生きている間に設計した建物の模型をみました。

そして北欧家具Artekの生みの親でもアアルトが設計したチェア。

今では有名で高価なイスですが、当時は結核患者のために設計された椅子なので、背もたれが独特な角度で設計されています。

そしてスツールで特徴的なのが、このR部分の曲げ加工。きれいな曲線美とともにとても丈夫なスツール。

そして、アアルト事務所の社員食堂。アアルトはスタッフのために手作りランチを振舞ったそうです。そしてランチ中、仕事の話は禁止とのこと。見習いたいところですが、私は料理が全くできません…(笑)

アアルト元事務所の外観。

そして、こちらがアアルトが住んでいた邸宅。

内観もとてもおしゃれです。まさに北欧テイストの原点。今でも十分通用しますよね。

こちらがダイニング。

そして、Artekフィンランド旗艦店にお邪魔しました。

そして、とても驚いたのが、札幌モエレ沼公園を設計したイサム・ノグチの照明器具や一部の家具が売られていました!

ディスプレイもとてもおしゃれ!

そして、最終日は半日フリータイムがあったので、ヘルシンキ中心部にあるカンピ礼拝堂を訪問。礼拝堂とは思えない、とてもユニークなデザイン。

そして、最後にテンペリアウィキオ教会へ。ダイナマイトで岩盤を爆破して造られたそうです。

今回4泊6日のフィンランドデザイン視察ツアーへ参加し、とても勉強になりました。特に感じたことは、内外観の住宅の色やデザインも大切ですが、やはり住宅と家具とのマッチングがとても重要であると強く実感しました。人は衣服の次にイスが身近な存在です。(家で寛いだり、食事をしたり、会社で仕事をするときも、クルマや電車も…すべて身近に椅子があります。)

日本の住宅は海外に比べて、家具が後回しになる傾向があります。住宅と家具は同じくらい重要視しなければならないと改めて実感しました。

また、古いものを壊して新しくするのではなく、古き良き建物や住宅は築100年であっても、今の住宅性能レベルまで引き上げ、使い続ける大切さを学びました。数年前にドイツへパッシブ住宅(無暖房住宅)やエネルギー再生の街づくりを視察した時にも感じたことではありましたが、やはり日本はスクラップ&ビルドがという風習が染みついており、アメリカナイズされていると痛感しました。日本は歴史が古く、素晴らしい重要文化財がたくさんあります。

街づくり、住宅や生活に関しても、温故知新という言葉があるように昔から伝わってきたモノを大切にする文化を今の北欧から学び、これからの総合的な「家づくり」に取り入れていきたいと思います。

終わり。